父の日
5歳か6歳の頃、初めての浴衣で誇らしげに嬉々と父に手を引かれ出かけた縁日で貰った金魚がアクアリウムのデビューでした。
目を細め嬉しそうに私をみる父の眼差しを今もはっきりと覚えています。
毎日学校から帰ると金魚鉢の前に座りこみ、誰もいないのをよい事に金魚を捕まえては、その冷たさの感覚とピチピチ手の上で跳ねる様子を楽しんでいました。
父の日の由来は、アメリカ(南北戦争後の時代)で男手一つで6人の子供を育て上げたその末娘の発案から始まりアメリカでは国民の祝日となったそうです。
父の日のプレゼントに、黄色のスイレンは如何でしょうか?
中国では、黄色は皇帝の色とされ、映画“ラストエンペラー”でも皇帝の色として随所に使われていたように記憶しています。
父の日発祥のアメリカでは、黄色いリボンは、愛する人の無事を願う意味があり、“幸せの黄色いリボン”(随分前のアメリカのビッグヒット)の中で、服役してきた夫の無事な帰還を迎えるのは黄色いリボンでした。
父が逝ったのは、6月の雨の日でした。
祭壇の前で、父の遺影を見ながら何故と怒りで一杯になり座りこむ私はまで中学1年で、
今になりそれは父に対するものでなく、何もできなかった自分への怒りだったと・・・
森田


